Last Updated on 2025年10月7日 by 薫(かおる)
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旅先でぐっすり眠る|睡眠ツーリズム・ハブ
ホテル選び・温泉の入り方・時差ボケ対策まで、旅先で眠るコツを1ページにまとめました。
夜にいつ・何度で入浴するかで、寝つきは大きく変わります。コツは、一度からだを温めて、自然に冷ましていくことです。この記事は、結論 → 実践手順 → 注意点の流れで、温泉でも自宅でも使える方法を丁寧にまとめました。
目次
1. 結論(ここだけ読めばOK)
- タイミング:就寝の約90分前までに入浴を終えます。
- 温度と時間:40℃で10〜15分が基本の目安です。のぼせやすい方は半身浴+短時間に切り替えます。
- 出た後の流れ:白湯を1杯 → やさしく保湿 → 室温は22℃前後に整え、強い光は避けます。
- 旅先(温泉):夕食は腹八分・飲酒は控えめに。入浴 → 白湯 → 軽いストレッチ → 就寝、の順にします。

合言葉:上げる(入浴)→ 守る(白湯・保湿)→ 下げる(涼しい室温・暗めの光)。
2. しくみと実践(メカニズム→手順→相性)
2-1) 入浴で体に起こること(かんたん解説)
入浴で皮膚温・深部体温が少し上がると、からだは放熱モードに切り替わり、60〜120分かけて体温がゆっくり下がります。
このなだらかな体温下降が、眠気のスイッチを押すと考えられています。反対に、42℃以上の熱い湯や就寝直前の入浴は心拍が上がり、目がさえる場合があります。
期待できること(感じやすい変化)
- 入眠までの時間が短くなるなど、寝つきが楽になります。
- 夜間の中途覚醒が減る方がいます。
- 肩こり・冷えが和らぎ、就寝時のからだのこわばりが軽くなります。
体感には個人差があります。まずは3〜7日、同じ時刻・同じ条件で試してみてください。
2-2) 敏感肌・乾燥肌の入り方(しみ・かゆみを避ける)
- お湯は40℃以下で10分程度から始めます。長風呂は乾燥の原因になります。
- からだはこすらず、泡でやさしく洗います。熱いシャワーは短時間にします。
- 上がったら押さえ拭き→すぐに保湿。セラミド配合の乳液やクリームは顔・体に使いやすいです。
- 温泉の泉質が刺激に感じる日は、ぬる湯+短時間へ。しみる場合は足湯に切り替えます。
2-3) 使い方の目安(頻度・時間・始め方)
- 頻度:毎晩〜週3回など、続けやすいペースで構いません。旅行中もできる範囲で同じリズムを保ちます。
- 時間:基本は40℃×10〜15分。暑がり・のぼせやすい方は38〜39℃×15分に調整します。
- 始め方:まず3日連続で実践 → 体調に合わせて時刻・温度を少しずつ調整します。
- テスト入浴:初日は5〜7分で切り上げ、のぼせ・動悸・ふらつきがないかを確認します。
2-4) 併用の相性(いっしょに行うと実感しやすい)
- 白湯(約200ml):入浴後すぐに飲み、脱水を防ぎます。
- 軽いストレッチ/深呼吸:3〜5分で十分です。自律神経が落ち着きます。
- 照明は電球色×間接光:入眠前の強い光を避けるのが原則です(→ 就寝前の光ガイド)。
- スマホ設定:夜間モード+明るさ50%以下を徹底します(→ スマホ設定10選)。
2-5) 旅先(温泉)ミニチェックリスト
- 到着後は軽く散歩。夕食は腹八分にします。
- 就寝90分前に温泉へ。40℃×10〜15分(のぼせやすい方は短め)。
- 白湯を1杯。髪・肌はこすらず、すぐに保湿します。
- 部屋は22℃前後に調整し、カーテンのすき間をふさぎ、間接照明にします。
- スマホは夜間モード+明るさ50%以下に。
- 耳栓・アイマスクを準備 → 就寝。
旅全体の流れは 睡眠ツーリズム にまとめています。
3. 注意点・Q&A・参考
注意点(必ずお読みください)
- 持病・服薬:心血管疾患・高血圧・てんかん・妊娠中などは医師の指示を最優先してください。高温・長時間の入浴は避けます。
- のぼせ・ふらつき:熱い湯や長風呂は控え、ぬるめ短時間+水分補給を徹底します。単独での入浴は無理をしないでください。
- 脱水:入浴の前後にコップ1杯の水分補給を。飲酒直後の入浴は避けます。
- やけど・乾燥:42℃以上は推奨しません。上がったらすぐに保湿し、扇風機の直風は避けます。
- マナーと衛生:共同浴場では長い髪をまとめる、かけ湯・拭き取りなどのルールを守ります。

よくある質問(Q&A)
Q1. 帰宅が遅く、90分前の入浴が難しいです。
A. 60分前でも構いません。お湯は38〜39℃に下げて短時間にしましょう。就寝直前の熱いシャワーは避け、足湯に切り替える方法も有効です。
Q2. サウナは睡眠に良いですか?
A. 個人差があります。就寝直前の高温サウナ→冷水→強い照明は目がさえやすいため、早めの時間に行い、仕上げはぬる湯→白湯→暗めの室内で落ち着かせるのがおすすめです。
Q3. 温泉の“泉質”で睡眠は変わりますか?
A. もっとも影響が大きいのは温度・時間・タイミングです。刺激を感じる日はぬるめ+短時間にし、入浴後の保湿を丁寧に行ってください。
参考文献/免責
参考文献
- Haghayegh S, Khoshnevis S, Smolensky MH, Diller KR, Castriotta RJ. Before-bedtime passive body heating by warm shower or bath to improve sleep: A systematic review and meta-analysis, Sleep Medicine Reviews (2019).
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1087079218301552 - American Academy of Sleep Medicine(AASM):Sleep Hygiene / Healthy Sleep Habits
https://sleepeducation.org/ - National Sleep Foundation:Hot Bath Before Bed(入浴と睡眠)
https://www.thensf.org/ - 厚生労働省:入浴関連事故予防(高齢者の入浴時の注意)
https://www.mhlw.go.jp/
※リンク先の内容・最新情報は各公式サイトでご確認ください。
免責事項:本記事は一般的な情報をわかりやすく整理したもので、診断や治療の代わりではありません。持病や妊娠・授乳、服薬中の方、体調に不安がある方は、医師・薬剤師へご相談ください。共同浴場では現地のルールを守り、安全にご利用ください。
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