Last Updated on 2025年9月5日 by 薫(かおる)
目が疲れる原因は「距離・明るさ・文字」の3つに集まります。この記事では、作業距離(手元30–40cm/画面50–70cm)の整え方、照明と反射のコツ、OSやアプリの文字サイズ・太字設定までを、今日からできる手順でやさしく解説します。まずはモニターまでの距離を測ってみましょう。
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目次
はじめに
「近くが見えにくい」「夕方になると目がしょぼしょぼする」
——そんなときは、デスク環境と画面設定を少し直すだけで、ぐっと楽になります。すぐできる手順にしぼって解説します。
このガイドの要点(先に結論)
- 姿勢と距離:画面まで30〜40cm、肘は90度、画面の上端=目の高さに合わせる。
- 明るさと反射:机上は500ルクス前後、間接光を使い、映り込みゼロを目指す。
- 文字とUI:OSの文字拡大・太字、行間広めで読みやすくする。
座り方と画面の置き方(まずは姿勢と距離)
椅子と体の位置
- 足裏は床にべったり。つま先立ちやブラブラは避けます。
- 肘は机で90度が目安。高すぎ・低すぎは肩と首の負担に直結します。
- 腰はクッションやランバーサポートでゆるいS字を保ちます。
画面の高さと角度
- モニター上端が目の高さになるよう調整します。
- 画面は**わずかに後ろ(10〜20°)**へ倒すと首が楽です。
- ノートPCは画面が低くなりがち。PCスタンド+外付けキーボードで目線を上げると快適になります。
画面までの距離
- 目安は30〜40cm。30cmを切るとピント負荷が急に上がります。
- スマホは近づけすぎやすいので、卓上スタンドを使い、拡大設定も併用しましょう(設定は後述)。
生活全体のコツは → 老眼を予防する最新の方法|生活習慣・トレーニング
明るさと反射の対策(500ルクス目安)
明るさ(照度)の目安
- 机の上は500ルクス前後(一般的な事務作業の目安)。
- 天井灯だけで暗いなら、デスクライトを斜め前方から当て、手元をピンポイントで明るくします。
スマホアプリで部屋の明るさを計れるものもあるみたいです。
反射・映り込みを消す
- 画面に照明や窓が映り込むと一気に見えにくくなります。可能なら間接照明(壁や天井を照らす)に切り替えましょう。
- 窓はブラインドやレースで光を拡散。光は背面・側面からが理想です。
週1チェックリスト
- 画面を真っ黒にして、光が映っていないか確認する。
- 上からの点光源がまぶしいなら、傘付きライトやディフューザーを使う。
- メガネの反射が気になる人は反射防止(AR)コートを検討する。
💡 PC作業が中心なら、メガネは中近や単焦点(近用)が楽なことも。度数や設計は専門店で相談しましょう。
文字と画面の設定(Windows/Mac/スマホ)
Windows 11/10
- 設定 → アクセシビリティ → テキスト サイズで**+15〜25%**を目安に。
- 設定 → システム → ディスプレイ → スケールは**125〜150%**から試す。
- **ClearType(クリアタイプ)**の調整で文字のにじみを減らせます。
macOS
- システム設定 → ディスプレイ → 表示で文字を拡大。
- アクセシビリティ → 文字で太字やコントラストを上げると視認性が上がります。
iPhone/Android
- 文字サイズと表示サイズを拡大。太字、ダークモード、**夜間モード(色調整)**もおすすめです。
- 近づきすぎ防止には卓上スタンドが便利です。
スマホ設定のまとめ → (準備中)
まとめ(今日からできること)
- 距離30〜40cm/肘90度/画面上端=目の高さを守る。
- 机上は500ルクス、間接光で反射ゼロに近づける。
- 文字拡大・太字・行間広めにし、スマホは置きスタンドを使う。
よくある質問(Q&A)
Q1. ブルーライトカットは必要ですか?
A. 夜のまぶしさ対策には役立つ人もいますが、日中のつらさは反射・明るさ・文字サイズを直す方が効果的なことが多いです。
Q2. ノートPCだけでも改善できますか?
A. PCスタンド+外付けキーボードがあると、画面の位置を上げられて一気に楽になります。
Q3. 老眼鏡はいつ作るべきですか?
A. 30〜40cmが保てない、夕方に作業効率が落ちるなら検討しましょう。用途(読書・PC・外出)で最適が変わるので、専門店で相談を。
参考文献
厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン(パンフレット版)」
厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン(本文PDF)」
照明の推奨照度(JISの考え方の解説)
エンドウ照明:JISの照度基準の解説(作業面基準の考え方)
パナソニック:オフィス照明の推奨照度(500〜750lxの目安)
Microsoft サポート「Windows のテキストサイズ/縮尺を変更する」
Apple サポート「Macの画面上の項目を大きくする」
Android ヘルプ「フォントサイズ・表示サイズの変更」
この内容は一般的なガイドです。急な視力の変化、強い痛み、複視(物が二重に見える)などがあるときは、すぐに眼科で相談してください。メガネやレンズ設計は個人差が大きいため、購入前に専門家へ相談してください。
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